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薬の廃棄について

公開日 : 2024年5月30日(木)最終更新日 : 2024年5月30日(木)

カテゴリ・タグ : 薬について

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部屋の掃除をしていたら、いつのものかわからない薬が出てきたという経験はないでしょうか。いつもらった薬なのか、何の薬なのかわからない、でも何かの時に使えるかも…といった感じでしょうか。そのうえ、薬ってどうやって捨てるの?燃えるゴミ、燃えないゴミ、どの分別に入るのでしょう。

まず、何の薬かわからないものは使用できません。飲み薬はもちろん、塗り薬や湿布などの外用薬も使用しないでください。思っていた効果と違う薬だった、ということもあります。ネットで調べているから大丈夫と思われる方もいるでしょう。でも薬には使用期限があります。外用薬には期限が書いてある薬もありますので目安にはなるでしょう。内服薬について、ほとんどの薬に期限は記載されていません。いつの薬かわからないものは飲まないでください。外用薬も開けてしまっていたら記載されている使用期限まで使えません。また、使用期限は正しい保管方法で保管されていた薬となっています。内服薬も外用薬も薬それぞれについて保管する条件が決まっています。条件に外れていては使用できませんし、期限がわからない薬は使用できません。

使えなくなった薬はどのように捨てるといいのでしょうか。一つは薬局で捨てたい薬なんだけど…と持参してください。別に薬をもらった薬局でなくても大丈夫です。捨てたい薬であることを伝えてください。薬局で処分します。また、少しくらいだからゴミに出そうと思うという方も多いでしょう。ゴミの分別は各地方自治体で異なるので、どの様に捨てるのか一概には言えません。守っていただきたいのは、他の人に再利用されないように捨てることです。内服薬だと、包装から取り出して薬が見えない状態になるように袋などに入れて捨てましょう。包装は各自治体の指示通りに捨ててください。外用薬も同様に、再利用されない状態で各自治体の分別に従ってください。

特に注意が必要なのは注射薬です。注射針があるので、取り扱いに注意が必要です。注射針は他の人に刺さったりしないように、アルミ缶や注射針専用の容器に保管してください。廃棄方法については医療機関に確認してください。

最近では、医療用の麻薬が処方されることがあります。麻薬が必要ない状態になった、家族が服用していたけど残っている、といった場合もあります。麻薬は他の薬と同じように廃棄することはできません。必ず薬局か病院に連絡して、どの様に処理したらいいのか確認してください。

いつ廃棄するのかはご自身の判断です。ですが、次のことは守っていただきたいと思います。①いつもらったのかわからない薬は使わない。②何のためにもらった薬かわからない時は使わない。③変色しているなど、受け取った時と薬の感じが違う時は使わない。

薬は体に作用するものなので、廃棄する場合も注意が必要です。見つけた薬、不要になった薬の廃棄について、ゴミ箱にポイは止めて、どのようにしたら良いのか考えてみましょう。

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