処方せんがなくても薬局で相談を受けられますか?
公開日 : 2024年4月9日(火)最終更新日 : 2024年4月12日(金)
カテゴリ・タグ : ご存知ですか? ~皆様に知って頂きたいこと~
結論から言うと、受けられます!遠慮せず是非お越しください。
いつも処方せんでお薬をもらいに行く薬局は、処方せんがないと入りづらい感じがしますよね。市販薬や日用品なども取り扱っているドラックラッグストアであればまだ気軽に行ける雰囲気があるのに。薬剤師に相談しようと思ったら更にハードルが高くなってしまったりして?
でも薬局では薬剤師が通常のお仕事として、調剤されたお薬についてはもちろんですが、市販薬やサプリメントについて、家族の健康のことなど、お薬を中心にした健康相談を受けますので、気軽に立ち寄ってもらっていいんです。ご相談の内容や要望によっては市販薬をおすすめする場合や、食事や生活習慣の指導などを行えますよ。もちろん今でもうまく健康相談を利用されている方も多くいらっしゃいます。
調剤業務がメインの薬局では、混雑している時間帯に薬剤師が十分な時間を取れない場合がありますので、お急ぎでない場合は比較的空いている午後などに行ってみましょう。
時代が平成になって少し経ったあたりから、医薬分業といって院外処方せんにより薬局でお薬を調剤するようになり、今ではそれがあたりまえになりました。病院から移動するのが面倒だ、などのデメリットもありますが、待ち時間の短縮や都合に合わせた受け取り、複数の医療機関からのお薬の重複防止や、飲み合わせをチェックするなどの多くのメリットを得ています。このころから医療機関の近隣にいわゆる門前薬局といわれる調剤業務がメインの薬局が多くなりました。そのため、利用者からは調剤専門といったイメージが付いてしまったのかもしれません。
それ以前の昭和の時代はというと、薬局の前にはサ♡ちゃんやピョ♡ちゃんのマスコットが置いてあり、薬局に入ると化粧品や日用雑貨、そして奥にお薬コーナーがある。そんなイメージですよね。このころは近所の方たちが、今でいうセルフメディケーションで市販薬を中心とした健康相談に今よりも頻繁にお越しいただいていました。もちろんどの時代でも話し好きの薬剤師がいますが、このころは用事がなくても世間話をしに集まる場所となっていたところも多くありました。
薬局の業務内容がお客さんの状況を聞きながら市販薬を選びおすすめすることから、患者さんに調剤したお薬の説明と確認に移っていったことで、何だか気軽に入れない雰囲気をつくってしまったのかと反省しています。これからはもっとオープンなイメージづくりをしなきゃいけませんね。
ということで、お薬や健康のご相談があれば遠慮なさらず、お気軽に薬局へお越しください。その時はお薬手帳もお忘れなく!